LaTeXでのパッケージ(.sty)の入れ方
前提
この記事はTeXLiveユーザ向けに作成されています。 これがよくわからんのであれば、おそらく気にしなくても大丈夫なはずです。
目的
主に電子工学科でTeXを利用したレポート作成をしている学生への支援
試験環境
- Arch Linux, TeXLive2022
- Windows10, TeXLive2021 どちらもユーザ名は
hoge
です。
やること
- styファイルをダウンロード
- LaTeXの所定ディレクトリに投入
- 導入の儀を執り行う
- 高品質なLaTeX(HQLTX) を利用できます
詳細
styをダウンロード
まず、使いたいものが手元になければ、なにもできません。 どっかから目的のパッケージをダウンロードしてください。 最小限必要なものは hoge.sty
のような、拡張子がstyのファイルです。
LaTeXの所定ディレクトリに投入
場所を調べる
まず、
shell
$ kpsewhich --var-value TEXMF
でTeXが認識できるディレクトリを出力させます。以下は私の環境(Linux)での結果です。
shell
$ kpsewhich --var-value TEXMF
{/home/hoge/.texlive/texmf-config,/home/hoge/.texlive/texmf-var,/home/hoge/texmf,!!/etc/texmf,!!/var/lib/texmf,!!/usr/local/share/texmf:/usr/share/texmf,!!/usr/share/texmf-dist}
また、Windows環境では
shell
$ kpsewhich --var-value TEXMF
C:/Users/hoge/.texlive2021/texmf-config,C:/Users/hoge/.texlive2021/texmf-var,C:/Users/hoge/texmf,!!C:/texlive/texmf-local,!!C:/texlive/2021/texmf-config,!!C:/texlive/2021/texmf-var,!!C:/texlive/2021/texmf-dist
このようなものが出てきます。
どこに置こうか
luaLaTeX
Linuxでは~/texmf/tex/lualatex/
に、WindowsではC:/Users/hoge/texmf/tex/lualatex
を選べばいいと思います。また、texmf
内にtex/lualatex/
がなければ、これを生やしても大丈夫です。
pLaTeX(upLaTeX)
Linuxでは~/texmf/tex/latex/
に、WindowsではC:/Users/hoge/texmf/tex/latex
を選べばいいと思います。また、texmf
内にtex/latex/
がなければ、これを生やしても大丈夫です。
では置こう
さきほど選定した場所に各専用のディレクトリを生やして、そこにstyを置くと後でわかりやすいです。(例: hogehugamath.sty
ならhogehugamath
を生やして、その中に置く)
導入の儀
あとはこのコマンドを実行すればOKです。
shell
$ mktexlsr
幸福を感じる
あとは適当にインストールしたパッケージを
latex
\usepackage{hogehugamath}
みたいな感じで使えば、幸せですね!!!!
どうでもいいこと
文章力のなさに絶望している